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2009年09月03日

ロシア・スタイル

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皆様

モスクワ国立大学での会議で
BELLE 実験の講演をしてきました。

ロモノゾフ会議という 18 世紀のロシアの科学者の
名前を冠した物理学会議で、
隔年で催され、今年で 14 回目。
一週間続くにもかかわらず、
途中の日の夜到着して、次の日に講演をし、
その次の朝には帰国という慌ただしい旅程でした。

それでも、講演の日の夕方には
主催の教授の自宅でのプライベートな夕食会に招待され
よい思い出となりました。

招待客は 12 人ほどで
日本人一人、フランス人一人、
残りがロシア人とイタリア人が半々くらいでしたか。
ほとんどが主催の教授の旧友とその身内ばかりです。
そんな夕食会に招待されたのには少々驚きました。

僕の講演のスケジュールは、
何度か変更する必要があったのですが、
講演の冒頭で会議の世話人の柔軟な対応に関して
丁寧に感謝したのが功を奏したのかもしれません。

家は森の中のれんが造り二階建ての豪邸で、
ロシアも豊かになったものだと感心しました。
大学からは車で 30 分ほどのところにあり、
家の近くは舗装されていない森の小道が続きます。

大学からはバスを貸し切って行ったのですが、
なんとそれが 80 人乗りくらいの大型バス。
注文したのは 20 人乗りだったので
バス会社に文句を言ったところ、
「 80 人乗りなら 20 人乗れるだろう、何が問題か」
と言ったとか。
なにかしらロシア的です。

ともかくこの大型バスに 10 人くらい乗り込んで
森の小道は、ゆっくり左右に揺られ
木の枝を折り倒しながら
目的地までたどり着きました。

夕食会ではイタリア人に囲まれ、
左は法律学研究員、右は素粒子実験の教授。
ともに女性で、
まわりの皆がイタリア語でわいわい話しているときに
機会を見つけては英語で割って入ります。
するとしばらくは、皆が英語で話してくれます。

会も中盤に入ってのってくると、
ロシア民謡のカチューシャや
イタリア民謡のサンタルチア等の大合唱。
僕もなんとか歌おうとしましたが
本場にはとてもかないません。

8 時半に始まった夕食会は午前 1 時過ぎまで続きました。
みなさんワインとウオッカのちゃんぽんをたっぷりいただき、
次の日は遠足の日だったから良かったようなものの、
これもロシア・スタイルなのかも知れません。

山本 均より

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