物理学者と素粒子好きのみなさんとの、ILC(リニアコライダー)にまつわる対話集。
好奇心のおもむくまま話はいろいろなことろに、飛んでいきます! はてさて、素粒子物理研究の一端をここで垣間見る見ることはできるのでしょうか?
▼はじめのごあいさつ
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広島大学准教授。スタンフォード線形加速器センターへて、広島大学へ。リニアコライダーでは「レーザーと電子ビーム」をキーワードに光子光子衝突や偏極陽電子源の開発を行っている。小学校のときは剣道場へ通い、中学・高校ではサッカー部だった。今でも週2回のスポーツジム通いは欠かさない。
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バレエ評論家。第4回・5回日本ダンス評論賞入賞。好きなものはバレエと猫。著書に『「星座」になった人 芥川龍之介次男・多加志の青春』(新潮社)がある。
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高エネルギー物理学実験を楽しんできたが、1年半前に KEKを定年退職して現在は名誉教授に。05年には木原元央氏と共著にて『リニアコライダー 素粒子の謎に挑む最強の加速器』(技術経済研究所)を刊行。
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カリフォルニア工科大学大学院に留学し、スタンフォード線形加速器センター、フェルミ研究所等で素粒子実験に携わる。ハーバード大学准教授、ハワイ大学教授を経て現在東北大学教授。ILCの物理と実験に関する国際組織のアジア代表を務めている。趣味は茶道、ピアノ、インラインスケートなど。
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2009年02月28日
岩田先生、「あひる足」はバレエの基本動作ではありません。
あれは、綺麗じゃない。(苦笑)
私が、ダンサーの中で最も美しいと思うのは、
クラシックバレエのダンサーです。
立っているだけで、美しい。
もう 14 年も前の事ですが、
パリオペラ座バレエ団とバレエ学校の合同公演が
NHKホールでありました。
日本で初めて「デフィレ」という演目をするというので観に行きました。
「デフィレ」というのは、バレエ学校に入学したばかりの生徒から
オペラ座トップのエトワール(フランス語で星という意味)までが
順番に舞台の奥から前面に歩いて出てきて、
左右に分かれていく、ただそれだけなんです。
バレエダンサーなのに、まったく踊らない。
ですが、立つ、歩くという動作にも
バレエのエッセンスが凝縮されていて、その輝きといったら!!!
彼らは幼いころから、歴史あるパリ・オペラ座バレエの
世界ナンバーワンといわれる組織のシステムの中で、
徹底的に鍛えられ磨かれていきます。
激しい競争の中で培ってきた、自信と誇り、
そして「現在(いま)を生きる」という緊張感が
彼らに圧倒的な美しさと気品を与えているのです。
彼らにはクラシックバレエという基礎がありますから
応用が効きます。
ですから、コンテンポラリーダンス(現代舞踊)を踊っても
またフォークダンス、宮廷舞踊やジャズダンスを踊っても素晴らしい。
世界中のさまざまな振付家の作品を見事に踊り、
逆に触発し、作品に新たな生命を吹き込んでいきます。
そしてその作品を終えると、再びニュートラルな身体に戻る。
物理屋往復書簡をしていると、ときどき、
どうしてバレエ好きな私が、全く異なる「物理」に興味を持つのか
と訊かれることがあります。
物理学は、自然科学の中でも特に基礎的な学問ですよね。
他の自然科学である化学や生物学や地球科学、
それから工学などのすべての基礎になっています。
クラシックバレエはダンスの基礎、物理は自然科学の基礎。
基礎というのは、土台でもありますから
いしずえの部分がしっかりしていないと、
その上に建物を築くことはできません。
基礎をしっかり学んでおくと、応用することも発展させることもできます。
ですから私にとっては、クラシックバレエを習うことも、
物理を学ぶことも、同じ大切なことなんです。
天満ふさこより
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