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2009年02月14日

シンプルなものは美しい

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みなさま

クラシックバレエが好きで、20 年以上レッスンを受けたり、
観続けていると見えてくるものがあります。
バレエというのは非常によくできたエネルギーシステムだ
と感じています。

バレエの基本は、身体をアン・ドゥオールといって
身体を外に開き、螺旋状に引き上げることから始まります。
それから、バアレッスン。一番ポジション、プリエから
ゆっくりと身体を整えていくのは、
バレエを始めたばかりの小さな子も、
プロのダンサーも、世界中どこの国でも同じでしょう。

それを来る日も来る日も飽きることなく続けるんです。
そうして、正しいレッスンを受け続けることにより、
身体が柔軟で強靭になっていきます。

その結果、骨格や筋肉が、
本来在るべきところにおさまるようになります。
すると不思議なことにエネルギーがすっきり流れるようになるんです。

そして自分の身体に中心感覚が備わってきます。
目には見えませんが、身体の「芯棒」とも呼ぶべき、
中心線ができてくるんですね。中心ができあがると、
幹があって枝葉があるように、ボディーが安定するので
手足はより自由になり、優美でしなやかな線を描けるようになります。

身体の鍛錬によって余分な動きやモノを削ぎ落としていくこと、
これがバレエにおける「洗練」です。
ただ、そのための身体をつくり上げるのに、
15 年から 20 年かかると言われていますけれど。

最初は私も、派手なジャンプや目にもとまらぬ回転、
超柔軟技に心を奪われました。
会場を拍手でわかせるような華やかなバレエが大好きでした。
ただ、こういう超美技は、筋肉や骨や関節に過重な負担をかけるため
残念ながらダンサーとしての生命は短いのです。

高いところから、片足で着地をしたり、
骨格や筋肉の働きを無視したアクロバティックな形でも平気なように、
神様は人間の身体をお創りにならなかったようにみえます。

私は、バレエの真髄は「コントロール」「調和」「バランス」だと
感じています。
逆に言えば、均衡を失っているということは、
どこかに歪みを生じているからですし、
不調和とは、何かが衝突しているということに他なりません。

物質が不安定から安定に向かうように、
エネルギーが無駄なく滞りなく流れている状態
・・・シンプルなものは、美しいんです。
そしてそれを制御するのは、人間なんです。

天満ふさこより

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