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2008年12月29日

ノーベル賞授賞式のこと

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みなさん

ちょっとご無沙汰しているうちに
年末を迎えてしまいました。
今年の大ニュースだったノーベル賞。
もう授賞式も終わりました。

とても印象に残ったことですが、
その後で益川さんが、
スウェーデン側の「おもてなし」の精神を
指摘されましたよね。

スウェーデンが、
ノーベル賞を一大国家プロジェクトとして重視し、
実にていねいに運営しているからでしょうか。
よくここまで育て上げてきたなと感心します。
それにしても、選考委員会は大変でしょうねー。
毎年、一流中の一流を選ぶという、
その見識が世界中で問われているわけですから…。

今回の受賞に関しては、
その業績をみんなに分かりやすく伝えようという、
大学の研究者の努力が特に目立ったような気がします。
高橋さんや山本さんの報告からも、
大学の研究者のフットワークの軽快さが伺われて、
頼もしい限りです。

学術面でとても明るい話題があった一方で、
多くの若い人たちが急に職や住居を失うという、
ひどい事態になりました。
何とか安定した生活への道が開けて欲しいものです。

みなさんにとって、新年がより良い年になりますように…。

岩田 正義より

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2008年12月26日

世界との付き合い

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皆様

高エネルギー関係者は
海外の方との付き合いは多い方だと思いますが
それでも生まれ育った文化的環境の違いは、
大きいような気がします。
お互いに違いを認め合って、
付き合っていくことなのでしょう。

最近、あるアンケートで
「あなたにとっての未来の科学は?」
という設問があったのですが
(山本さんも同じアンケートに答えたのでは?)
直ぐに頭に浮かんだのは、
今よりももっともっと、世界中の人が集まって
共同研究しているという世界でした。

山本さんは海外が長かったですし、
岩田さんも海外の研究者とつきあった経験は豊富でしょう。
異文化とのつきあいということをどう感じるか、というのは
人によってもかなり違うような気がします。

日本人でもそんなことを
まったく気にしない人もいるでしょうね。
そんな人がうらやましいとちょっと思ったりします。

高橋 徹より

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2008年12月23日

近況報告

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皆様

ご無沙汰しています。
山本様、ノーベル賞講演会は盛況でなによりでした。
私も(これで 3 回目?)、
24 日に大学の男女共同参画推進室が開催する
第 2 回体験科学講座~女子高生特別コース~で話をします。
過去 2 回の経験から、対称性の話は難しいので
素粒子研究の雰囲気を話してみたいと思います。

先日 KEK に行ったら、
ちょうどストックホルムでの授賞式の報告会が
ありました。(メダルのチョコレート、ゲットしました)
日本でニュースを見ていると、厳かな雰囲気ですが
実際はその前後を合わせて、お祭り騒ぎのようですね。
女子高生コースの話はまた報告します。

ところで、10 月の後半から米(SLAC 研究所)、米(シカゴ)、
欧(パリ、ハンブルグ)、米(フェルミ研究所)と海外が続いて
その間も,東京や KEK に行くなど
ドタバタとした日々が続いていました。
なぜだか分からないのですが、
毎年年末にかけて忙しくなります。

それにしても 12 月中旬のフェルミは寒かったです。
最高気温零下 7 度くらい。
お昼前に車に乗ろうとしたら、ドアも凍り付いていて
無理矢理開けて、エンジンをかけて、
それから 30 分くらい
ガラスの氷がとけるのをじっと待っていました。
室内は暖かいのですが、
それでも冬はできるだけ避けたいですね。

これだけインターネットが普及しても
やはり Web やテレビ会議だけでは,
意志の疎通が十分にはできません。
やはり顔をつきあわせて話しをすることは、重要ですね。
今回は逆に、何度か海外から日本へつないで
Web 会議をしてしまいましたが…。

高橋徹より

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2008年12月18日

市民講座 ノーベル賞物理がわかる小林・益川と南部の理論

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皆様

12 月 13 日(土)の午後
仙台国際センターにおいて、東北大学の主催で
「ノーベル賞物理がわかるー小林・益川と南部の理論」
と題した市民講座がありました。
http://www.scienceweb.tohoku.ac.jp/html/003/005/005_081114.html
物理学部素粒子理論の教授の日笠健一さんと
実験側から僕がそれぞれ 45 分づつ
一般市民を対象に講演をしました。

参加者数はだいたい 150 人くらい。
約 6 割が学生、
約 4 割が一般市民でしょうか。
高校生も 10人 ほど来ていました。
地方新聞の「河北新報」に小さいながらも事前に載ったのが
かなり効いたようです。
その夜、茶道仲間の忘年会に出ましたが、
その場にいた主婦や学生、会社員などのうち、
約 3 分の 1 がその記事を読んでいました。

日笠さんは、ブラウン管の中の電子でも
宇宙の果ての電子でも
全く同じであることから説き始めて
ゲージ理論、ヒッグス機構など
難しい理念をわかりやすく説明してくれました。

僕は実験の立場から、
KEK B-ファクトリーや、ILCの話をしました。
もちろんこの往復書簡でも紹介した
益川さんとの個人的なやり取りなども交えて。

学生や会場のスタッフのかたなどの
講演後に聞いた感想から判断すると
B-ファクトリーの実験結果が、CP対称性の破れを意味する事は
なんとか説明できていたようです。

粒子反粒子反転と鏡反転を合わせたものを「CP反転」と呼びますが、
当初から「これさえ説明できれば」と思っていたので、
一応満足できる結果となりました。
この往復書簡でも、いつかその説明に
トライしてみたいと思っています。

山本 均より

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2008年12月08日

Re:Re:猫のひろこ(拾子)ちゃん

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岩田先生

岩田先生のお宅の猫は、品の良い哲学的な猫のようです。
落ち着いていて、超然とした雰囲気が感じられます。
先生に似ているのかも知れません。

私は高校生の時から、猫と一緒に育ちました。
( 私のほうは、育ち過ぎましたが。笑 )
家の人が、ウチの前に捨てられていたり
やって来た野良猫をほおっておけないんですね。
犬も飼いましたし好きですが、猫とは縁が切れません。
ですから、私の一冊目の本は、猫エッセイでした。
素粒子の話ばかりしていると、もっと乾いた冷静なイメージを
持たれそうですが( エッ、持っていない? )その反対です。

こんなに長く猫を飼っていても、仔猫を飼うというのは
実は 2 度目なんです。一匹目は、私が大学生のとき。
アイラインで囲んだような魅惑的な眼をした「ふじ猫」で
家族に溺愛されていました。
でも知人のお子さんに、どうしてもその仔猫を欲しいと言われ
泣く泣く手放しました。

ところが、もらわれていった先の家のお祖母さまが猫嫌いで
「私の生きている間は、猫を飼うことはまかりならん。
 死んでからにしておくれ。」
とおっしゃったそうです。すると孫たちが
「じゃあ悪いけれど、おばあちゃん、しんでくれる?」
と言ったとかで、お嫁さんがちゃんと子供の教育をしていないからだ
と嫁姑問題にまで発展して、、、
とうとうその猫は我が家に「返却」されてきました。

見た目は、倍くらい大きくなっただけでしたが
驚くほど気むずかしい猫に変身していました。
一匹だけで飼われたほうが幸せだろうという家族の気持ちは
猫には通じませんから、ずいぶん怒ったんでしょう。

ひろこは、元気です。一日中遊びの時間です。
目をまんまるにして、おもいっきり遊んでいます。
毎日本気!いつでも本気!です。
手加減は一切ありません。

ですが、仔猫が人間を遊んでくれるのも
あと半年ほどかなと思います。
そのあとは、ゆっくりと猫の思索の世界に入っていくのでしょう。

今週のノーベル賞授賞式は、仔猫と一緒に見たいと思います。
「ひろこ、あれがノーベル賞ですよ。すごいでしょう。」

天満ふさこより

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