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2008年09月30日

LHCの加速試験

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皆様

高橋さん、ガンダム学会の話題をフォローできず、
すみません。
なにせ、ガンダムは子供に大人気のロボット玩具だったとしか
覚えていないのです。
世代のギャップを感じますね。

ところでみなさん、
新聞で知ったのですが、
ヨーロッパで建設中の世界最大の粒子加速器、
LHC の加速試験が順調に始まったようですね。
超伝導磁石を備えた円周 27 キロの加速器リングで、
陽子ビームを 1 周させたとのこと。

たった 1 周かと思いがちですが、
お祝いに値するんです。
まず、予定したビームの通り道に異常がない。
真空パイプのどこかのバルブが閉じていたとか、
工具が残っていたとか、
どれかの電磁石の極をつなぎ間違えていたとか…、
がなかったというわけです。

笑ってはいけません。
こういう不注意によるトラブルは実際によくあることで、
しかも意外に見つかりにくいようです。

また、安全にビームを 1 周させる軌道があったわけで、
当分はそこを通しながら
色々な条件の最適化をしていけるでしょう。

米国のもっと大きな加速器(SSC)計画が、
その建設途上でつぶされたのが 1993 年でした。
鮮明に覚えています。
研究者の多くは、
ヨーロッパの計画に乗り換えざるを得ませんでした。
その頃から数えて約 14 年。
長かったのか短かったのか分かりません。

LHC に期待するのは、
新しいエネルギー領域に初めて足を踏み入れて、
素粒子現象を概観することです。
何か新しい兆候が見えるはずです。
後発となる ILC (国際リニアコライダー)には、
その正体をあばくだけの性能が期待されています。

岩田正義より

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