
物理学者の夢。それはこの世の中のあらゆることを、たったひとつの「究極の理論」で説明することです。私たちの宇宙の中で起こることはすべて、「4つの力(電磁気力、弱い力、強い力、重力)」に支配されています。地球が太陽の周りを回ることも、携帯でお話しができることも、すべてこの4つの力で説明することができます。
4つの力は始めから4つだったのではなく、宇宙が始まったときはたったひとつの力だったのではないかと考えられています。つまり時代を遡れば、4つの力は究極のひとつの理論で説明できるはずなのです。分化した4つの力のうち、電磁気力、弱い力、そして強い力の一部を合わせて説明できるのが「標準模型」です。
標準模型は、とてもよくできた理論で物理学者が目指す究極の理論の礎になります。ただ、標準模型が“あるはず”と予測している素粒子の中に、たったひとつ、未だ発見されていないものがあります。それが「ヒッグス粒子」です。