
観測できていないダークマターのことに気がついたのはどうしてでしょう。1970年代初頭、その存在に最初に気がついたのは、アメリカの天文学者ヴェラ・ルービンのグループ。ヒントはアンドロメダ銀河が回転する速さにありました。
アンドロメダ銀河は渦巻き状の銀河で、その中心には多くの星が集まっています。そのため中心に近い星には、外側の星に比べて中心に向かって強い重力がかかっています。(強い重力があるということは、星はどんどん中心引き寄せられてしまうことになるのですが、実際には遠心力が働いているので重力とつり合い、そのようなことはないと考えられました)そして、その影響で、中心部に比べて、重力の弱い外側は回転速度が遅くなるはず… ところが! 観測してみた結果、中心部も外側も回転の速度はほとんど同じだったのです。ということは、星が少なく見える銀河の外側部分にも、“何らかの物質”が満ちている。そう考えざるを得ない結果でした。