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vol.3 この世界は11次元でできている!?
4次元の宇宙に住んでいるというのが私たちの常識でした。でも、最新の理論では、なんと宇宙は10次元あるいは11次元あるかもしれない…という考えが登場!私たちの宇宙は、いったいどんな姿をしているのでしょうか?
ひもで繋がるブレーン世界!
物理学者の夢は、宇宙で起こるすべてのことをひとつの理論で説明すること。今、究極の理論を求めて、「超ひも理論」が盛んに研究されています。超ひも理論とは、その名の通り“ひも”が主役の理論です。この理論によれば宇宙は10次元、あるいは11次元であり、物質の運動や力の作用はひもの運動で説明できるということになります。そして、私たちの存在している世界は、多次元宇宙の中に浮かんでいる膜ようのようなもの「ブレーン」の内の 1枚だと言うのです。

ブレーンは観測できる!
プレーン世界ひとつのブレーンは、ひとつの宇宙に相当します。そして、電子などの粒子であるとされる“ひも”は、その両端ブレーンにが留められていて、基本的にはブレーンを離れることはできません。ところがひとつだけ、ブレーンとブレーンの間を自由に移動できる粒子があります。それが重力子(グラビトン)です。といっても、グラビトンは発見されていない粒子なのですが… しかし、理論上では、グラビトンだけがブレーンから飛び出て、他のブレーンに行くことができるとされています。

グラビトンのパラレルワールド旅行?
私たちの宇宙は、本当に超ひも理論で予測されるようなブレーン世界なのでしょうか。実は、私たちの世界でも、ブレーン世界からの影響だろうとされるものを観測するチャンスはあります。
例えば、この世がブレーン世界だとすると、宇宙の膨張速度や銀河分布などに影響があるはずです。または今後、LHCやILC(リニアコライダー)など最先端の加速器によって、グラビトンを作り出すことができるかもしれません。そのグラビトンがもしも他のブレーンに移ることがあれば、エネルギーの保存則が破れているのがわかるので、グラビトンとブレーンがあることがわかります。
ブレーン世界の理論はこの数年でどんどん進化しています。宇宙の始まりにおきたビックバンはブレーン同士の衝突であることも予測されています。 観測と実験。両方からブレーン世界を検証することができるのです。もしも、私たちの宇宙がブレーン世界ならば、リニアコライダーによって、ミニ・ブラックホールを作ることも夢ではありません。このことについてはまた別の回にご紹介します!

(文・横山広美 http://www.hiromiyokoyama.com/



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