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vol.2 見えないダークエネルギー
映画「スターウォーズ」を思い浮かべる人もいるかも?でもダーク(暗黒)とはけっして“悪”という意味ではありません。それは私たち人間が観測することができないという意味で使われています。でも、観測できないのにどうしてあることがわかったのでしょう?
アインシュタインの間違い
そもそもダークエネルギーは、アインシュタインによって予言され、当時は“宇宙項”と呼ばれていました。宇宙が膨張していることは今ではよく知られていますが、当時は宇宙の大きさは変わらないという“定常宇宙論”が当時の常識でした。
そこでアインシュタインは、重力によって宇宙がつぶれることがないよう、外側へ広がる力(斥力)である宇宙項を取り入れました。でもその後、宇宙が膨張していることを知ったアインシュタインは、“生涯最大の過ち”として宇宙項という考えを捨ててしまったのです。

どんどん速くなる宇宙の膨張
私たちの宇宙は、今この瞬間もどんどん大きくなっています。この事実は1925年に天文学者であるエドウィン・ハッブルによって発見されました。物理学者や天文学者は、宇宙の膨張速度はしだいに遅くなると考えていました。
しかし最近になって、宇宙の膨張について驚くべき事実がわかりました。1998年、天文学者たちは様々な距離にある明るさが一定の星(Ia型超新星)を観測することで、宇宙の膨張する速度がどんどん速くなっていることに気づいたのです。

やっぱりあるぞ! ダークエネルギー
天文学者たちは、星の明るさから求めた地球から星までの距離と、その星からくる光が宇宙の膨張によってどれだけ引き伸ばされているかを調べました。その結果、宇宙は約50億年前に、速度がしだいに遅くなる“減速膨張”から、速度が速くなる“加速膨張”に転じたことがわかったのです。
この事実は斥力をもつダークエネルギーがなければ説明ができません。また、この観測から予測された宇宙の密度を示す値が、他の観測結果(WMAP(*1))とも良くあっていることもダークエネルギーがあることを支持しています。
ではダークエネルギーとはいったいどのようなものなのでしょうか? その答えはこれからの研究によって明らかにされていくのです。

(文・横山広美 http://www.hiromiyokoyama.com/
*1)WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe)
アメリカの観測衛星。3Kの宇宙背景放射と呼ばれる宇宙最古の光を観測する。宇宙の密度を示す値の約75%がダークエネルギーであるという結果は、Ia型超新星の観測とよく一致している。


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