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日本は世界が認める素粒子と加速器の大国。日本はこれまでに、素粒子物理学の研究で湯川秀樹氏、朝永振一郎氏といったノーベル賞授賞者を輩出してきています。最近では、小柴昌俊氏のニュートリノ研究でのノーベル賞受賞も記憶に新しいことでしょう。茨城県つくば市にある KEKB 加速器は電子・陽電子型加速器として世界一の強度を誇っていますし、2006年まで稼働していた陽子加速器は世界で初めて長基線ニュートリノ振動実験を成功させました。また、兵庫県にある Spring8 は世界最高性能の放射光施設となっています。さらに、2008年稼働予定の J-PARCも、世界最高強度の多目的陽子ビーム施設となるべく東海村に建設中です。このように日本は、加速器技術と素粒子物理学の研究にて世界でも第一級の成果を出し続けているのです。
スーパーカミオカンデ:素粒子ニュートリノの世界一の研究装置。ニュートリノを用いた宇宙望遠鏡といえる。また、姉妹の「カムランド」は史上初めて地球内部からのニュートリノもとらえた。
KEKBファクトリー:米国の同型機種を大きく引き離し世界一の強度を誇る電子・陽電子衝突型加速器。物質と反物質の違いを説明する小林・益川理論を検証。
J-PARC(2008年稼働予定):ニュートリノ,原子核から物質・生命まで幅広い研究分野に活用できる世界最高強度の多目的陽子ビーム施設。
南部陽一郎
氏
文化勲章
オッペン
ハイマー賞
ディラック賞
ウルフ賞
フランクリン
メダル
西島和彦
氏
文化勲章
仁科賞
日本学士院賞
益川敏英
氏
仁科賞
朝日賞
米国物理学会
J.J.Sakurai賞
小林誠
氏
仁科賞
朝日賞
米国物理学会
J.J.Sakurai賞
戸塚洋二
氏
文化勲章
仁科賞
朝日賞
ロッシ賞
パノフスキー賞
鈴木厚人
氏
仁科賞
朝日賞
ロッシ賞
ブルーノ・
ポルテコンボ賞
そんな中で生まれるリニアコライダー施設は、世界最高水準のスペックを持つ、基礎科学における「世界拠点」となるでしょう。この国際研究所がアジア地域に設置されることは人類史的に見ても大きな意義があります。中国、韓国、インド、ベトナム、フィリピン等のアジアの国々の研究者がリニアコライダー国際研究所のアジア誘致に強い期待を寄せています。
高エネルギー加速器研究機構(KEK)を中心に研究開発を推進。
アジア12カ国と1地域の代表的な素粒子・加速器研究者で構成される「アジア将来加速器委員会」は、日本に建設することを要望する声明を発表。日本はリニアコライダーの基幹技術である超平行ビーム生成と超伝導加速空洞の性能の両方で世界記録を持つ。
ドイツ電子シンクロトロン研究所・欧州原子核研究機構を中心に研究開発を推進。
「欧州加速器将来委員会」がリニアコライダー計画推進を支持する声明を発表。
欧州および英国などの政府がリニアコライダーのための技術開発予算を正式に措置。
欧州原子核研究機構の理事会がシンポジウムを開催。欧州の素粒子研究の将来計画を検討中。
フェルミ国立研究所、スタンフォード線形加速器センターを中心に研究開発を推進。
米国エネルギー省の科学研究施設整備計画ではリニアコライダーは中期計画の最上位。
2004年8月、世界の素粒子・加速器研究者は、日米欧で並行して進められていた研究開発を統合することに合意した。現在、アジア・欧州・北米からなる国際設計チームを中心に世界が一丸となって開発・設計を推進中。
宗教・人種を超え、世界中の人が自然に集う場をつくるということは、世界に門戸を開けられる寛容な国「日本」だからできることでもあります。他に例を見ない史上初の「世界の」基礎科学拠点となるのは間違いありません。世界の様々な文化を背景とする多くの人が日本を舞台として活躍し、日本は新たな文化・文明の創造とその発信拠点となるでしょう。最先端の技術、エキサイティングな文化交流を身近に感じられる、創造性豊かな国と成長していくのです。また、ワールドワイドな規模の研究所が日本にできることは、日本の国際的地位向上に役立つでしょう。
リニアコライダーの設計、建設、運用には、幅広い分野の多くの企業・技術者の人々と素粒子研究者が力を合わせてはじめて実現されます。そして、それによる成果は、技術の産業波及、地質や環境などの調査、教育・医療・文化育成への利用など多岐に渡って還元されていくのです。リニアコライダー計画は、まさに、分野の垣根を越えた一大プロジェクトといえるでしょう。
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